スカイツリーを空撮したいですよねぇ…
※2022/6/20から航空法改正によって、様々な空のルールが変わりました。本記事を含めて、記事作成時と状況や規制は変わっていることもありますので、国交省などの最新情報を併せて必ずご確認下さい。
※今回の記事はあくまで当相談室の独自調査によるものです。
※各種飛行事情等により色々変わりますことを予めご了承ください。
※あくまで当相談室のスタッフによる1つの見解です。
合法的ドローン飛行~天下統一の道~
第3戦目 下町・隅田川編
■下町空撮欲再燃の巻
ドローンに触れ始めの頃に「下町、スカイツリーとか浅草周辺を空撮するぞ~!」と息巻いていたことを思い出しました。
頑張れば遠く東京タワーなんかも撮影することも出来るのでは!?という興奮と熱気!ドローンを飛ばすものでしか得られない醍醐味です。
思いっきり街中(下町)ですし、飛行は無理そーだなーという諦め半分…でも空撮動画がYoutubeにあるからワクワク半分だったのですが、結局、初フライトは鎌倉の海になってしまいました😊
★今回の私の装備/ステータス★
Mavic Air 2(200g以上)
許可承認取得済み…DID地域、人・物件30m以内
補助者配置
プロペラガード装着
念の為、隅田川に落水した時のことを想定して水に浮くランディングギアも装着(改造申請済み)
■隅田川は誰のもの?
下町空撮作戦が再燃してきたので、飛ばせるかどうかいっちょ確かめてみっか~♪というわけで、合法的に飛ばして良いのか?今回も独自調査を行ってみることに。
まず、例によって事前に「隅田川 ドローン」という感じでググります。
これで動画が1本でもヒットすれば「あ、何か頑張れば飛ばせるんだろうな」と判断します。ですが1本も出てこない場合でも「あ、じゃあ私が1番最初に飛ばす人間になるんだ!やった!」となるわけです(笑)
あ、普通に動画がヒットしますね。第一段階クリアです。
当然、ここの地域は(というか23区全域)DID地域ですから正式に許可承認を得なければいけません。
しかしながら国交省からの飛行許可が下りるという事と、飛行場所の地権者・管理者からの許可は当然ながら違います。
DID地域なのは当然承知の上で、ここから更に調査していきます。
私の目的は雷門だとかスカイツリーだとか、いわゆる下町の観光地を隅田川上空から空撮することです。
となれば…隅田川を管理するところ?それとも墨田区役所?いや、でも隅田川のどちらの岸から飛ばすかによって台東区に話を通さないといけなくなります。
・・・・というか隅田川は誰のものなのでしょう?
皆さんは隅田川は誰のものだと思いますか?
墨田区?台東区??東京都?いやいや、もしかしたら我々の知らないところで先の高尾山の動画のように河川の一部を資産として購入している人がいるかも?(ヾノ・∀・`)ナイナイ笑
隅田川では夏場などに水上ジェットをびゅんびゅんかっ飛ばしている方をお見掛けします。あんな感じでドローンもびゅんびゅん飛行させたいんですけど…。
■同じ轍を踏む男
以前、江の島での飛行を考えた時に何故か「湘南フィルムコミッション」というロケなどに協力する団体に連絡をして、全くのお門違いの状況になってしまったのですが、今回も…「すみだフィルムコミッション」なる団体に問い合わせてしまいました。(「隅田」川というくらいですから…)
いいんです。道に迷う事は道を知る事。
隅田川上空をドローン飛行で空撮したいと思っているのですが・・・難しいでしょうか?
隅田川の管轄は東京都となります。川の上空の使用許可の場合は東京都に言ってくださいね~
こんな感じでした。
次は「隅田川 管理者」で検索してみます。
東京都建設局がヒット。
ちなみに隅田川は下図の大体赤線の部分です。するとやはり東京都第六建設事務所、第五建設事務所に跨っているわけですね。何だったら第一建設事務所もちょっとかぶってます。
■東京都建設局に電話
河川敷地占用に関する問い合わせ先なるページを確認します。
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/yoshiki/kasen_shikichi/kasensenyotoiawase.html
うーん…この3つの中からどこに問い合わせれば良いのかわからん。。
ページ最下部に建設局河川部指導調整課占用担当の連絡先があったので、そこで問い合わせてみることに。
あの…隅田川でドローンを飛行させたいんですけど…禁止されたりしてるんでしょうか?
特に河川法などで禁止されているものではありませんが、国交省の許可などを取得し、違法にならないように、また安全面に注意していただければと…。
あれれ?意外と呆気なくOKが出ました!( ゚Д゚)!
よくよく調べてみると東京都建設局のHPにはこのような文面があります。
無人航空機(ドローン・ラジコン機等)は、落下時に人にぶつかる危険があります。周囲に人がいる場合は飛行をお控えください。また、都内の多くの地域で無人航空機を飛行させる場合には航空法の許可が必要です。詳しくは国土交通省にお問い合わせください。
【引用】https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/kanri/index.html
禁止ということは書いておりません。前回の高尾山のような意味での「お控え下さい」という感じもしますが…。
更に調べてみると…東京都建設局のHPに河川敷地占用申請等様式のぺージがありました!!
この届出を出せば良いだけじゃ~ないですか!
ただ、第一・第五・第六…どこに連絡や届出などを出せば良いのでしょう。
隅田川はそもそも長いので各建設事務所に跨ってしまうのは仕方がないんですよね…。
■というか、そもそもどこを飛ばす?
と、ここで改めて気付かされました。
どこから離発着させましょう…?
それをキチンと決めていませんでした!
それが決まっていないのに第一・第五・第六のどこに届出などを出すか悩んでいても意味ないんですよね(;’∀’)
ただ墨田区側の方のテラスだと真上に首都高が通っているので危ない。
だったら台東区側のテラスから飛ばすとして、場所はどこにしようか…
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
あれ…?
これ…
離発着する場所無いよね?!?!
このルールを改めて思い出しました。
3.安全を確保するために必要な体制
人又は物件との距離が30m以上確保できる離発着場所及び周辺の第三者の立ち入りを制限できる範囲で飛行経路を選定する。
いくら私が人・物件30m未満飛行の許可承認を得てプロペラガードを付けていたとしても!補助者を配置していたとしても!この「30m以上確保できる離発着場所」を確保しなければいけません。
隅田川テラスでそんな都合の良い場所は見つかるのでしょうか?
■現地の写真
厩橋付近のテラス…とても半径30mの場所の確保など無理っぽい。
例えば鉄柵、船、物件にぶち当たってしまいます。
どこか無いだろうか…グーグルマップで隅田川を上ってみたところ、白髭橋横の河川敷っぽい場所を見つけました!!
…と思ったんですが、やはりここもスロープというか遊歩道があり、第三者が往来する場所ですし、何よりここも上からだと見えにくいのですが鉄柵(ガード)があるので30mの確保は難しいかなぁと。
ドローン飛行に関しては、「いけるかなぁ?無理そうかなぁ?」と悩んだら「STOP!!」これが原則です。
ぶひーん・・・・🐷
いやー…しかし、かなり初歩的な見落としです(;´∀`)最初に気付けよ!って話ですね。
隅田川を色々と見てみたんですが、やはり難しそうですね。
■危ないっ!!空港空港!!!!
いや、でもさぁ…隅田川テラスでどこかちょっと広めの場所あるんじゃないのかなぁ…?あるでしょう?本当は1個くらいあるんじゃないのかねぇ…?と探すこと数分…。
何とここで更に超危険な真実がっ!!!
非常に危ないことに隅田川の一部は羽田空港の空域周辺に入っていました。
よしっ!諦めようっ!
今の自分の状態では安全な飛行はクリアすることが出来ません。
桜の季節に撮影出来たら楽しそうだったんだけどなぁ。。
再度、調査の一環として「隅田川 ドローン」でググってみるととても有益な記事がありました!
こちらの記事の方は見ての通り、トイドローン(200g未満)を飛ばして遊んでいるようです。
しかーーし!200g未満の機体は航空法の適用外だからガンガン飛ばしてOK!と簡単には言えません。
200g未満の機体であっても【航空法の第134条の3第1項及び第 2 項の規制】は適用されます。
今回のケースの場合、隅田川テラスの場所によっては羽田空港の領域に入りますし、また当然150m以上の空域を無許可で飛ばすのも絶対にNGです。
機体がMavic miniでもDJImini2でも、この点においては注意しないといけないですね。
改めて再度聞き足りなかった分などを調査するために東京都建設局に電話をしてみることに。
このテラス護岸等一日利用制度の用紙はFAXとかメールでの提出はダメなんですか?
まず最初に管理している各建設事務所に電話連絡をして、どういった用途でご利用されるかなどをお話合いになった上でどのように提出されるかは各建設事務所の判断となります。
(でも受領印を押してもらわないといけないっぽいから郵送になってしまうのでは…)そうですか。あの利用に関しての料金はいるんですか?
1日利用制度の範疇を超えた利用に関しては占有料が発生することがあります。(各建設事務所の判断)例えばテラスを利用する際に足場を組みたいであるとか、または何日にもわたってイベントを行うなどの利用の場合は、専有面積に応じた費用が発生するというのが基本的な考えです。
(なるほど。ドローンを飛ばすくらいであれば特に費用の面では問題はなさそう。)
あ、それとですね現在(2021/2/17時点)緊急事態宣言が発令中のために出来ればご利用に関しては解除されるまでご遠慮いただければと…
まとめます
高尾山に引き続き…第三戦目の下町・隅田川編も負けてしまいました…。
いや、正確に言うと「200g以上の機体の飛行は難しい」ということです。
完全な敗戦ではありません。
当然200g未満の機体であっても届出は必要になりますが、隅田川を飛行させるケースで言うと、以下の建設事務所に連絡をして、まずどういう利用なのかなど話した後で届出の提出という流れになります。ちょっとドローンを飛ばすということだけなら費用ももちろんかからないでしょう。ただくれぐれも空港周辺エリアの方に入らないようにだけ注意しましょう!
また各建設事務所が管理する河川であれば、同じような手順でいけるかと思います。私は今度東京都あきる野市の秋川という河川敷をドローン飛行させるべく頑張ります(*‘∀‘)
▼第一建設事務所
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/content/000021130.pdf
▼第五建設事務所
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/goken/doro-kasen/kasen-jimu/kasen-jimu.html
▼第六建設事務所
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/content/000008756.pdf
それから管轄の警察署の事前連絡に関しても…台東区側の蔵前警察署か、墨田区両国の本所警察署のどちらか(私だったら両方しておきますが)にも連絡をしておいたほうが無難です。海や山と違って街中は特に第三者に通報される可能性も高いですし、何より先日の記事にも書いた↓のシステムもぼちぼち始まっていくので…念には念をですね。
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