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1.ドローン保険とは?
ドローンを飛行させる時に心配なのは、「落下や衝突でドローンが壊れてしまったらどうする?」
「人にケガさせてしまったり、何かを破損してしまったらどうする?」といったことでしょう。
操縦に自信があっても、気象条件や不測の事態のすべてに対応できるでしょうか?
そのような不安に備えて保険への加入をお勧めします。
機体そのものに対する補償(対物)と他人への損害に対する補償(対人)について、目的に応じて加入すると安心です。
ファントム、インスパイア、マビックなどのDJI製品を既にご利用されている方は既に加入済みの方も多いかと思われますが、改めてドローンの保険について解説します。
2.ドローン保険って加入必須なの?義務なの?
厳密に言うと「必須」ではありませんし、「義務」とも言えません。
ドローンを購入しても未加入の方はおられるでしょう。ただ、やはり保険に加入していないと先述したような事故が起きた時に取り返しのつかない事になってしまいます。何か起こってからでは遅いのです。
2020年時点では法律上及び国交省の飛行許可承認申請においても保険加入が義務付けられているわけではありませんし、それによって審査などに影響が出るという事はないですが、ドローン飛行と保険加入はセットだと考えておくのがよろしいのではないでしょうか。
もし自動車を運転する際に必須となる自賠責保険の加入が任意だったとしても、加入しないという選択をする人はあまりいないでしょう。。。
必須・義務ではありませんが、飛行させるには加入するのが当然と考えておいて間違いありません。
楽しい飛行、綺麗な景色の空撮を夢見て飛ばすドローンは、常に危険と隣り合わせだという意識を持って操縦しなければなりません。
3.ドローン保険ってみんな入ってるの?
これはハッキリと言わせていただきますが、答えは「YES」です。
いくら操縦者のスキルが高く、知識があったとしてもドローンの飛行は常に危険が伴うものと認識しなければなりません。
たとえば、こちらの動画をご覧ください。
ちょっとした操作ミスや、目を離した時に鳥に衝突してしまったり、突風に煽られて落下したり…ドローンを飛ばすという事はどれだけ用心しても、しすぎているとは言われないものだと思います。
「自分はラジコンが得意だから」「所詮おもちゃでしょ、楽勝だよ」「車の運転もできるから、大丈夫だって」
このように甘く考えてドローンを飛ばしてしまうと、非常に危険な事故に直結します。
脅すわけではありませんが、アクシデントによって落下したドローンが人に直撃してしまい、その損傷が生涯にわたって残るような事例や、もちろん人だけでなく車や建物といったものの破損の話まで数えればキリがありません。だからこそ常に安全を意識して飛行させなければならないのです。
ドローンを飛行させる時に心配なのは、
「落下や衝突でドローンが壊れてしまったらどうする?」
「人にケガさせてしまったり、何かを破損してしまったらどうする?」
といったことでしょう。
もしあなたがそのような事故を起こしてしまった際、数千万円におよぶ損害賠償金を個人でお支払い出来るでしょうか?
何かあってからでは遅いのです。
ドローン操作中に思わぬアクシデントによって人に怪我を負わせたり、機体そのものが破損してしまったり、様々なアクシデントに備えて安心して操縦に臨むためには、ドローン保険に入っておいた方がきっと良いでしょう。
4.ドローン保険はあなたを「2つのリスク」から守ります。
では、具体的にドローン保険はどういった補償をしてくれるのでしょうか?現時点では以下のようなリスクを補償する保険があります。
①対人・対物賠償保険
これは文字通り、人や物件等に対して怪我を負わせてしまったり、破損させた場合に補償してくれる保険です。
例えば交通事故で相手に怪我を負わせてしまい、半身不随の状態になってしまったとします。もちろんそれぞれケースによって違いますが、賠償金額が数千万円から数億円におよぶという話も不思議ではありません。
ドローンでも同じです。飛行中に何らかのアクシデントが発生して機体を落下させ、人に頭から直撃させてしまった場合など最悪のケースは多々考えられますね。人だけではなく、第三者の物件や車などに落下し破損させてしまうといったケースも考えられますよね。
ほかには「人格権侵害」に関するトラブルを補償してくれる保険もあります。
あなたが空撮をして、その動画をYouTubeやSNSにアップしたとしましょう。
たまたま、その動画に映っていた人が「人格権を侵害された」として、あなたに対して訴訟をするケースもあるうるので、ぜひ検討してください。
②機体保険
こちらは、ドローンそのものの破損等を補償してくれる保険です。操縦ミスが引き起こした破損はもちろんのこと、水没や落雷、更には盗難の補償まで幅広くカバーします。
お父さんのドローンをお子さんが操縦中に破損させてしまった…そんな場合にも機体の損害を補償してくれるプランもあります。
5.おもちゃレベルのドローンはどうする?
ドローン保険の重要性を説いてきましたが、中には数千円程度で買えるトイドローンをお使いの方もおられるかと思います。このレベルのドローンで保険加入というのは一般的ではないように思います。
というのもドローン保険というのは、一般的に各機体のシリアルナンバーに紐づけられるものですので、トイドローンのようにシリアルナンバーがないものは加入が出来ないケースが想定されるからです。
もちろん、それでも加入出来る保険はあるかもしれませんし、心配なら加入した方が安心まちがいないです!
6.空撮動画をYouTubeにアップしますか?
多くの人にとってドローンの飛行目的は、何と言っても綺麗な景色等の空撮でしょう。
しかしながら、あなたが空撮した動画をYouTubeにアップした場合、個人の用途の範囲を超えていると判断され、個人であっても事業用の保険に加入するべき可能性が生じます。(それによる収入の有無は問いません。)
厳密にはケースバイケースかもしれませんけれど、趣味だけに留める使い方をするのとYouTubeにアップする場合などでは、加入する保険は違うという事も再度確認しておきましょう。
7.購入後すぐに入れる!オススメのドローン保険
スタンダードでオススメな保険はズバリ、
エアロエントリー社が提供する「DJI賠償責任保険」と、
「DJI機体保険」の2つでしょう。
こんな方にオススメです。
・DJI製品(ファントム、インスパイア、マビックなど)を利用している、する予定のある方。
・DJI製品購入と同時に無料で保険に入っておきたい方。
・自分だけではなく共同でドローンを使用する方。
・海外で使用する機会がある方。
残念ながら、DJI製品以外のドローンでは加入が出来ません。
DJI製品を購入すると、1年間は無償で無償付帯賠償責任保険に加入が出来ます。
こちらは対人・対物などを対象としたもので、機体そのものの損害には適用されません。
無償付帯賠償責任保険だけの補償額では物足りない、
機体そのものの損害保険も欲しい場合はDJI賠償責任保険とDJI機体保険への加入をオススメします。
ドローン市場で70%のシェアを誇ると言われているDJI製品をお使いの方なら、迷わず各DJI無償付帯賠償責任保険に加入するのがオススメです。
これからDJI製品を購入される方も、事前に保険内容をご確認しておくのがよいでしょう。
DJI保険をもっと知りたい方は…
ここからは、情報のまとめです。
1. DJI無償付帯賠償責任保険
三井住友海上保険株式会社の保険商品です。
- 有効期間1年間
- エアロエントリー株式会社HPより登録可能。
- プロ・アマチュア用途問わず
- 1事故につき対人一億円/対物5千万円(1事故につき免責5万円)
- 保険料 無償(DJI製品購入特典)
2. DJI賠償責任保険
三井住友海上保険株式会社の保険商品です。
- 有効期間1年間
- エアロエントリー株式会社HPより申込可能。
- 業務目的
- 1事故につき1億円~10億円(1事故につき免責5万円)
- 保険料12,000円~34,440円
- DJICampスペシャリスト以上の技能資格保有者は約10%の割引あり
3. DJI機体保険
三井住友海上保険株式会社の保険商品です。
- 有効期間1年間
- エアロエントリー株式会社HPより申込可能。
- 保険金額 対象となる機体の新価(再調達価額)(1事故につき保険金額の2%免責)
- 保険料 保険金額の8%~16%
- 有償でドローンを貸与する場合は、別途専用プランあり。
4. ラジコン保険ほか
一般財団法人 日本ラジコン電波安全協会によるものです。
- 有効期間2年間
- ラジコン操縦士登録の際に申し込み可能
- 保険料4,500円
- ホビー用途のみ
そのほか、施設所有(管理)者保険、賠償責任保険、自動車保険の特約、産業用無人ヘリコプター総合保険、ドローン保険など各社より多数の保険商品がございます。
個人、法人問わず、すでに契約している保険でカバーされる内容もありますので、保険会社に問合せてみるのもよいと思います。