DJI、とりあえずセーフ。
さかのぼること数か月前。2020年5月にアメリカでAutel Roboticsという会社が「特許などを侵害された」として、DJIを訴訟していた裁判で、一時はDJI側に不利な判決が出たものの、現在は(2020年9月3日現在、最終的は判決は出ていないものの)DJI側に有利な判断が下されている状況です。
つまり、「DJIは特許侵害していない!」という判決です。
一時はその不利な判決によって、DJI製のドローンがアメリカで販売・輸入差し止めにまでなるところでした。もし、そんなことになってしまっては、その売り上げの多くを北米市場に頼っているDJIにとっては大きな痛手になる…では済まないレベルだったかもしれませんね。
これ、とても不思議な話なんですがAutel Roboticsは親会社を中国深センに持つドローンメーカーの米国子会社で、DJIも中国深センに持つドローンメーカー(言わずもがなですがMavicシリーズやファントムシリーズのあのDJIですよ!)です。
中国のドローンメーカーが何故かアメリカで争うという、例えるならプレデターとエイリアンが地球で戦うみたいなものでしょうか。(自分たちの星でやれよ!という…。)
何故か同じ中国の企業が別な国で裁判をするという不思議な話ですが、根本的な原因は米中の覇権争い(貿易戦争とも言うべきでしょうか)にあるんだなぁと思いました。しかしながらAutel Roboticsの親会社は中国企業なので、純粋にそうとも言えない部分もあります。
華為(ファーウェイ)の排除の次はDJIか!と思いましたが実際のところはどうなんでしょう?
米政府が、中国の色々なハイテク企業を締め出していく過程でDJIも狙われたという見方が正しいのか、それとも純粋にAutel RoboticsがDJIに打撃を与えるために訴訟を行ったのか。
刀狩りのようにドローン狩りの時代が…?
2020年9月10日時点ではDJIがアメリカ市場を締め出されるというニュースは聞こえてきませんので、大ごとにはならないとは思いますが今後の動向が注視されます。
もし、DJI製品がアメリカから締め出されたら…おそらく、先の華為排除のように日本でもDJI製品を締め出す流れが始まるでしょう。刀狩りのように、ドローン狩りが始まってもおかしくないと思われます。
日本の多くのドローン利用者がDJI製品(ファントム、マビック、インスパイア、マトリスシリーズなど)を愛用し、様々な分野で活用しています。その代わりを見つけることは容易ではありません。
代わりの機体は変えても、同じレベルの空撮や飛行価値が簡単に代わるとは思えないのです。
今、我々が出来ることは、何とか両者の争いで一定の落としどころが見つかることを願うのみです。
出来れば日本製の素晴らしいドローンが登場してくれれば…と思うのですが…何とかならないものでしょうかねぇ(-_-;)
それどころか変なのが漂着する始末…日本メーカー頑張って!!
–2020/9/14追記–
↑の漂着物体は台湾軍のものだったようです(-_-;)
まとめ
日々、空の世界と空の時代は進化し、変化しています。
当相談室も日々知識やドローンに対する情熱をアップデートして、皆様よりのご依頼をお待ち致しております。
諦めているフライト、自分で申請するには難易度が高い案件など何でもご相談下さい。
あなた様の目的はドローンを飛行させることであって、申請に時間をかけたり悩むことではありません!