amazonとウォルマート、ドローン配送への道。
米連邦航空局(FAA)が31日、アマゾン・ドット・コム社をドローンを利用した「航空運送業者」に承認。これにより同社が進めている商用配送サービス「プライムエア」が実用化に向けて本格的に動きだすことになり、アマゾン側は「重要なステップになった」という見解を示した。
2020/9/1 スポニチ
このニュース、どういう事かというとアマゾンがドローンで無人配達を行うっていうニュースなんですけども、それをアメリカの航空局が「amazonくん、君を航空運送業者に認定しましょう!」と承認したとの事なんですね。
有名なところだとFedexがいます。それと同じように商品を(航空)配送する業者として認められたのですから、amazonとしても重要なステップになったのは間違いないことでしょう。
ただ、実現までの道のりは遠くないようで、配送物の重さの問題だったり、商品を無事に着陸させる課題などが多いようです。2kg程度の荷物を最長24km、30分以内に配送完了することを目指しているとの事。
30分以内…すごい。というか1時間だったとしても十分すごいと思います。
対してライバルのウォルマートも負けてはいません。
米小売大手Walmartがドローン配送に参入する。同社は米国時間9月9日、ノースカロライナ州で食料品や日用品をドローンで配送するパイロットプログラムを開始した。 Walmartは、ドローンを利用した配送と梱包の経験を積むことを目的に、ドローン配送を手掛けるFlytrexと提携してこのプログラムを実施する。およそ1週間前には、Amazonが米連邦航空局(FAA)から、商用ドローン配送プログラムを展開するための認可を取得している。
9/10(木) 7:51配信 共同通信
amazonとウォルマートのドローン配達戦争…と思いきや
約4年前の記事にこんなものがっ!!
米国セブンイレブン:Amazon、Googleよりも先に米国でドローン配送
佐藤仁 2016/12/24(土) 22:49 https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20161224-00065854/
米国のセブンイレブンは、アメリカでドローンによる商品配達をすでに77件実施し、成功したことを2016年12月20日に発表した。米国セブンイレブンはアメリカのドローン企業Flirteyと提携して、ネバダ州リノでドローンによる配達を行っていた。
AmazonやGoogleよりも先に米国でドローン配送
米国セブンイレブンとFlirteyは2016年7月にドローンの試験は移送を実施していた。そして2016年11月からドローンでの配送を実施。注文から10分以内でドローンは上空からワイヤで荷物を降ろしていく。ドローンで食料品や飲み物。薬などの配送を行うようだ。
セブンイレブン…すごっ…。
今でもやってるのかどうかはわかりませんけど、AmazonやGoogleよりも先にやったっていう事実だけですごくないですか?
日本でも既に配送・物流の仕事は慢性的に人手不足に悩まされていますから是非この先の未来で導入していただきたいものです。
暑くても寒くても雪でも大雨でもクリスマスでもお盆でも…本当に配送業者さんには頭が下がります。
今だとウーバーイーツが街中を自転車爆走させていますけど、自動でドローン配達になったら、また違う景色になりますよね。
でもこれ…大丈夫でしょうか?
ドローンに石でもぶつけられて、落下→荷物を盗まれる…なんていうことにもなりかねないのでは…?
荷物が落下したり、お弁当が零れ落ちたりとか…(-_-;)
空から豚汁が降ってきたら大変です。考えればキリがないですけど。
違法改造?っぽい動画を見つけたんですが
これらのニュースを読んで思ったんですけど、やっぱり配送するからには荷物をしっかりつかむアームだったり、あるいはカゴのようなものを装着しないといけないと思うんです。つまり改造扱いになるものですね。
さすがにamazonが違法に改造したドローンを使う事はないでしょうけども、ドローンの飛行に関しては、注意していても違法な飛行になっているケースがあります。しかもそういうのが普通にYoutubeでドヤ顔でアップされていたりもするので、もう無法地帯ですよ!
ちょっと前に見た動画で、Mavic miniが川の向こう側の木に引っかかってしまったと。それを取りに行くのは不可能なので、Mavic Air 2に木の枝を装着させて、引っかかっているMavic miniを救出するというものでした。
楽しい内容ではあったのですが…
これって大丈夫なの?
だってプロペラガードが純正品じゃないだけで改造申請と見なされるんですよ??
その辺に落ちてた木の枝はDJIの純正品なのでしょうか?
自然界というくくりで見れば純正品なのかもしれませんけど…。
もちろん、この方々のアクシデントは台本があって事前に木を改造品として申請していたという事なら話は別ですし、この動画の人たちを糾弾するつもりはないのですが…厳密に考えるとどうなんでしょうね?
まさかDIPSの機体登録で本当に「木の枝を装着させる改造申請」を出したとは思えないですし。しかも航空局が通すというのも考えにくいですし…わからないですね。
念のために…
■無人航空機ヘルプデスクに聞いてみた
下記動画にて、Mavic Air 2 に木の枝を取り付けて飛行させているシーンがあるが、これって許されるものなんでしょうか??
(※動画URL※)
それとも改造申請で、木の枝の装着、申請で許可は得られるという事でしょうか?
航空法違反をしているかどうかというと、場所や方法が特定できませんので、正確には何とも言えませんが、動画を見る限り、
・飛行の禁止区域かどうかはわからず。
・飛行の方法については、第三者(?)の物件から定める距離を保った飛行はしていないのでは?
と考えられます。
また、仮に航空法上の許可承認が必要な飛行の場合、木の枝を取り付けた機体では、審査要領の4−1−1(1)の機体基準には適合しません。
との事でした。
当然木の枝を取り付けた機体で改造と申請しても通らないですよね。
おそらく許可承認不要な飛行区域であるとは思うのですが…意気揚々とこういう動画をアップするのは危険です。
まとめ
あなた様の飛行させたい機体は改造扱いになっているものではありませんか?
申請が通るかどうか、心配な事がありましたら是非とも当相談室にご相談下さい。