■ドロビアの種■ ドローンをカメラとして取り扱うのは〇〇である。

飛田君からの投稿(東京都/21歳/男性)

「ドローン ワンストップ相談室の皆さんこんにちは!飛田と申します。
最近のドローンって(Mavic Air 2など)高性能のカメラで4K撮影も可能になりましたよね。音声は録音出来ないにしても映像だけならそこらへんのデジカメやスマホ以上の性能になっていると思うんです。そこでふと疑問に思ったのですが、
ドローンをカメラとして取り扱うとしたら、どこまでOKなんでしょうか?
申請は出さないまま、飛行はさせずにドローンをカメラとして取り扱うのって違法になるのか知りたいです。これってドロビアの種になりませんか?」

そこで今回のドロビアの種…こうなります。

飛行申請を出さず(飛行させず)、ドローンをカメラとして取り扱うのは〇〇である。

■早速、調査開始

例えば200g以上の機体であるMavic Air 2。

Mavic Air 2
Mavic Air 2 (DJI)

これは航空法の適用機体になるので、飛行の際は許可が必要になるケースが出てきます。でも飛行させずにプロポと繋げて、ドローンを起動し、カメラ撮影するだけなら申請不要でも問題無いのでしょうか?
はたまた飛行出来る状態でも飛行と見なされてしまうのでしょうか?

確かにドローンって、高性能カメラが空を飛んでるっていうことですからハンディカメラのように取り扱い出来たら、普通に4Kの高性能カメラ(Mavic Air 2)として使えますよね。取り扱うのにはちょっとだけかさばりそうですけど。
それでも今はiPhone11でも1200万画素ですから、4Kカメラで撮影出来るのに越したことはありません。実際のところはどうなんでしょう?

4Kで撮影する雪景色

■詳しい人に聞いてみた

Q.違法になるんでしょうか?

できる会社員のイラスト(男性)
当相談室の偉い人

当相談室の偉い人「・・・・・・・・・目の前にあるパソコンは何のためにあるんだい?」

■解決しなかったので無人航空機ヘルプデスクに聞いてみた

Q.ドローンを飛行させずに、カメラとして取り扱う場合はどこまでOKなのでしょうか?
例えば機体をMavic Air 2だとします。
ハンディカメラのようにドローンを手に持って被写体に向けて、プロポやモニターのシャッタースイッチを押す行為(4Kカメラとして扱う)は申請をしなくても許される行為なのでしょうか?

無人航空機ヘルプデスク
「お世話になっております。無人航空機担当です。ドローンを飛行させる場合は申請が必要になる場合があります。以下のサイトをご確認下さい。https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
以上、よろしくお願い致します。」

んん???
つまり、言い換えると飛行させなければ許可いらないってことですよね??

無人航空機ヘルプデスク
「お世話になっております。無人航空機担当です。質問者さまの解釈の通りとなります。」

とりあえず「飛行させない場合、許可は不要です」って言ってるのと同じってことですよね。。

■飛行の基準って?

そもそも「飛行させなければ」って言うんですが、飛行って地上から1mmでも浮かせたら飛行…なんですかね?DJIだとフライトログが残るから、それに記録されたら飛行だと思いますけど、明確な基準ってあるんでしょうか?

■また詳しい人に聞いてみた。

Q.飛行の定義って何なんですかね?

ビジネスのイラスト「万能ビジネスマン」
当相談室の偉い人

当相談室の偉い人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・目の前にあ(ry」

■解決しなかったので無人航空機ヘルプデスクに聞いてみた

Q. 国交省の言う、「飛行」とはどういった定義か決まっているのか?例を教えてほしい。
例えば
・地上から1mmでも浮上させたら飛行
・プロポのスティックを倒すだけ、またはモニターの離陸ボタンを押すだけで飛行出来る状態は飛行など
「これは飛行だ」と判断する基準は明確に決まっていますか?

無人航空機ヘルプデスク
「質問者 様
無人航空機において明確な定義はありませんが、機体が浮上した段階で飛行とみなしております。以上、よろしくお願い致します。」

ふ じょう -じやう [0] 【浮上】
( 名 ) スル
① 水の中から浮かび上がること。 「潜水艦が-する」
② 順位が上がること。 「三位に-する」
③ 表面にあらわれること。 「別の候補者が-した」

じゃあプロポに繋いで、カメラ映像もスマホ(モニター)に映ってる状態で、でも飛行させずに手で持ってカメラとして撮影するのは飛行申請を出さずとも違法ではないってことですね!

4K撮影出来るMavic Air 2を普通のカメラにして撮りまくろう( *´艸`)
4Kカメラの画質は最高に綺麗ですよ!

もちろん、絶対に飛行しないように注意しましょう。Mavic Air 2だったらプロポのスティックは付けないようにするなどの対策は行っておいた方が良いですね。
※また飛行させなかったとしても、ドローンを持ってウロウロしてたら怪しまれる可能性もありますし、そもそもドローンの飛行云々ではなく、ドローンの持ち込み自体禁止という場所もあると思うので気を付けて下さいね。

■こうしてこの世界にまた一つ新たなドロビアが生まれた。

飛行申請を出さず(飛行させず)、ドローンをカメラとして取り扱うのは合法である。

確かに「飛行させなくてもカメラとして取り扱うなら」とか「起動させる場合は」申請が必要とは言ってないですもんね。

今回のドロビアの種、評価は何分咲きでしたでしょうか?

自己評価、満開!!

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ドローンの世界はまだまだ意外な落とし穴、大丈夫だろうと思っていたものが違法になるケースも多々あります。まだまだ知らないドローンの微妙で細かい案件を今後も1つずつ解決してお客様のためにお知らせしていきます!

次回もお楽しみに~!

当相談室ではドローン飛行に関する代理申請を随時承っております。
初めてドローンを飛ばす方はもちろん、承認を通すのが難しそうな案件や飛行まで時間が無い案件など、何でもお問い合わせ下さい。心よりお待ちしております!

※本記事はあくまで当相談室が独自に調査したものなので、実行される際は自己責任でよろしくお願いいたします。