ドローンニュースあれこれ(2020/10/15)

“日本初”ドローンで送電線点検 中国電力ネットワークが実証試験

 12日、中国電力ネットワークは、ドローンによる送電線点検の実証試験を行いました。電力設備の巡視や点検を目的とした「日本で初めて」の飛行に成功したとしています。  中国電力ネットワークが、ドローンの実証試験を行ったのは、広島・府中市内の送電線です。今回、挑戦したのは、国が定めるドローンの飛行レベルのうち「レベル3」という操縦者の視野の範囲を超え、目視外の補助者もなく、自律飛行をして帰って来る技術です。

10/12(月) 19:06 RCC中国放送

「日本初」という言葉を聞くだけでテンションが上がる当相談室のスタッフたち。今回は目視外補助者無しの自律飛行で電力設備の点検を行ったというニュースですね。

担当者はこう語っています。

「現在の送電設備は、(総延長)8000キロ。こちらの電線の下の異常の有無はヘリコプターで確認しております。これをドローンに置き換えれば相当な効率化が生まれるというところで、非常にメリットがあるなと考えております。」(中国電力ネットワーク 技術高度化グループマネージャー 藤山徹さん)

10/12(月) 19:06 RCC中国放送

これ、あまり興味ない方にとっては「ふーん」と思われるニュースかもしれませんが・・・すごいんですよ!!!

まず送電設備を今まではヘリコプターで点検していました。以下は違う電力会社の動画ですが、普通のチェックはこんな感じで行っているのでしょう。

これで本当に細かい部分のチェック、異常の有無まで確認は難しいのではないでしょうか?かと言って設備に近寄り過ぎても危ないですし。それに費用もかかりますし、作業規模が大きいですよね。

そこで登場したるはドローン様様でございます。

最初にルートなどを設定しておけば、後は勝手にドローンが飛行して、しっかりカメラで記録。ヘリコプター墜落による人身事故のリスクもありません。
…まさに夢のような話ではないですか!

ドラゴンボールで例えるなら、今まで悟空やベジータが戦っていた敵を、ブルマが作った自動ロボットに勝手に目視外で手助け無しで戦わせてる…みたいな感じでしょう。わかりやすいですよね(笑)

ちなみに今回の飛行は国が定める空の世界のロードマップにおける「レベル3」の段階です。無人地帯で補助者なしで目視外飛行なので、こういった山奥など第三者がいない場所を飛行させることを言います。

次は「レベル4」の段階で、第三者がいる有人地帯での目視外飛行。例えば街中を荷物運んだりとか、第三者の上空をモニターの映像だけで飛行させるというような感じです。最終的には国もここの段階に到達することを目標としています。

空の産業革命に向けたロードマップ2020 我が国の社会的課題の解決に貢献するドローンの実現
空の産業革命に向けたロードマップ2020 我が国の社会的課題の解決に貢献するドローンの実現

これから某美容クリニックのCMでヘリコプターから降りてくるシーンがドローンになる可能性も・・・(;’∀’)

飛行禁止の河川敷でドローンが墜落・炎上(静岡県)

 12日午後2時ごろ、静岡市葵区の安倍川河川敷にある秋山町スポーツ広場で「ドローンが落ちて煙が上がっている」とドローンの持ち主から110番通報がありました。火は河川敷に生えている下草、縦20m、横50mにわたって焼きました。

10/12(月) 20:41 静岡放送(SBS)

開いた口が塞がらない事件です。しかも飛行禁止の場所を飛行させて、落ちて燃え始めたら警察呼んで…怒りを通り越して呆れます。

ドローンユーザーはただでさえ強い風当たりがあるのです(機体への風当たりとかけてみました)。

こういう事件があるだけで更に肩身も狭くなり、どんどん色んなルールが厳しくなっていってしまうのが悲しいです。

しかも機体そのものは発泡スチロールで覆われた(出来てる?)作りになっていたようですから、純正の自作機なのか改造なのか…よくわからない事件です。

モーターの過熱で捜査を進めているとの事ですが、逆に言えば何でそこまでの技術を持ち合わせていながら、違法な飛行をしてしまったのか…。

機体の軽さを求めて発泡スチロールにした可能性もありますね。それでも迷惑なことに変わりはありませんが(-_-;)

ドローンのニュースが日々流れてくる中で、出来れば良いことだけ見続けたいものですね。